旅ナビ-台湾
ホーム > 台湾の民族文化・祭・イベント  »  普悠瑪(卑南)族 [プユマ] > プユマ族大猟祭2012:前日に花の冠とアバイを作って祭の準備

プユマ族大猟祭2012:前日に花の冠とアバイを作って祭の準備

大猟祭用の華の冠
【大猟祭で身につける華の冠。自分の分は自分で作った。】
2011年に引き続き、2012年末もプユマ族の大猟祭にお邪魔した。
前年は、祭の当日に直接会場へ出向いたのだが、この年は事前準備段階からおじゃまさせて頂いたのだ。

今回は私と同じく民族文化とか大衆生活などに興味がある友人を巻き込んでの参加。
旅行の計画段階で、「山にも行く?」みたいな話にもなっていたのだけど、
さすがに現代の軟弱日本男児が3日の山ごもりについていける体力があるわけもなく、
そして、初台湾の友人たちをいきなり台北スルーで台東のディープな祭りに突入させるのもはばかられ、
「前日の30日に連れてってもらえないかなぁ?」とこちらのわがままを押し切った結果の台東入りだった。

大猟祭は12/31に行われますが、男たちは3日前の28日から山にこもって狩りなどを行います。
少年から老人まであらゆる年代の男たちが山に行くわけですが、実際に3日3晩山から下りないわけではなくて、
仕事やプライベートの都合で山から出たり入ったりは頻繁にするようです。

体力のない年寄りはすぐに山から下りるのかと思いきや、逆に頻繁に下りるのは働き盛りの中年たちのほうだ。
じいちゃんたちにとっては同年代の仲間が一同に会する滅多にない機会が年末の大祭で、
むしろ山ごもりを毎年楽しみにしているそうだ。

みんなで華の冠を作る
花の冠を作る準備
こちらも男性陣は山ごもり最終日におじゃまさせて頂き、狩りの様子など
見せて頂くつもりだったのである。
日本から国際電話で「30日に連れてって~」と一応の了解を取り付け、
服装などしっかり整えていたのだが、あいにく今年は大雨にあたってしまった。

横から吹き付ける雨でテントの床はぐちゃぐちゃ。
寒さと冷たさでゆっくり寝ることもできず、椅子に座ってやり過ごしたという。
「今年はおもしろくない!」と憤慨しながら戻ってたじいちゃんはさすがに体力も尽きて家で休んでいるという話で、とてもじゃないが山ごもりをのぞかせて頂けるような状況ではなくなってしまった。

というわけで結局、我々は全員女の仕事を体験させてもらうことになった。
男が山で獲物を獲るのに対し、女性の仕事は祭り会場の設営や料理を整えるのだ。

アバイの材料を運ぶ
アバイの材料の餅米。
重くて一人じゃ持てない!
いろいろと事情が重なり、午前中の会場設営には間に合わなかったが、
午後の花の冠作りとアバイ(おこわとか餅)作りになんとか合流できた。
そして、台北など各地から駆けつけた台湾の若者に混じり、冠作りに四苦八苦。
簡単な作業に見えて実際にはかなり力仕事で、手首の痛みに耐えながらの作業だった。

「私が一晩かけてみんなの花輪を作ったの。だから日本に持って帰ってね。」

去年、プユマ式の結婚式の後、酒を酌み交わしたおばあさんとの会話がよみがえる。

「おばあちゃんもういいじゃないか。やめて休みなよ。」

心配する孫を振り切って、睡眠時間を削って冠を編み上げたと言っていた。

去年は大猟祭の二日後に、この家に縁のある日本人夫妻の結婚式が祭に続いて立て続けにあったのだ。
冠は生花を使うので、二日経つとどうしても花びらがしおれてしまう。
結婚式という大事な行事にそんな冠を差し出す訳にはいかなかったのだろう。
行事の前日、できるだけぎりぎりのタイミングで編み上げた鮮やかな冠は、式を華やかに演出してくれた。
でも、・・・ホントに大変だったんだなぁ。あんとき日本人何人押しかけたよ・・・。

「はい、二人一組になって。一人はロープを押さえて。一人が花を編み込む!」
「ぎゅーーっと引っ張りながら編まないとゆるんでお花が落ちちゃうからね~」

しかも編み方をちょっと間違えると花輪があらぬ方向にねじれて冠が台無し。なかなかに大変な作業だ。
くっそー、私も編み方じゃなくて、押さえ方がよかった~。

仲間の一人はそーっと逃げだそうとしていたが、みんなに執拗に攻められ、しぶしぶ作業を再開。

「自分の分は自分で作る!」

ばあちゃんにぴしっと言い放たれると弱い。

結局、私は押さえ方の分と2本作って解放してもらったが、いやいやホントに腕がもげそうだった。
「日本に持って帰って!」っていう訳だわ。
私が編んだ冠受け取ったやつ!誰だか知らないが、ドライフラワーにしてとっとけ!!

大猟祭の準備

大猟祭の準備:ハレのご飯。アバイ作り

ふたをしておこわが蒸し上がるまで待つ
プユマの行事で欠かせないご飯は酒がたっぷり入った鶏酒と粽類。 アバイと呼ばれる粽は粟や餅、おこわなどの総称で、この日はタロイモを炊き込んだおこわと豚肉入りのおもちを作っていました。
台北から手伝いにきたボランティアや実習に来た芸大生がおばちゃんに師事を請いながら作っていました。
味付けはシンプルで簡単に作れそうな感じです。
プユマ族のハレご飯。アバイ作りを見学。」に段階を追った写真をアップしてます。

タロイモを細切りにする臼の中におこわの材料を入れる練った米粉の生地に肉を包むおもちを葉っぱで包む

大猟祭の準備:花の冠作り

花の冠の仕上げ。余計な茎をはさみで切っているところ
簡単そうで結構きつかった冠作り。慣れてないので力のいれ加減がわからず、手首から肩までがっちがち。肩凝った・・・。
ブルーのシャツの女性が先生として、指導をしてくださいましたが、彼女は壁にロープをくくりつけ、一人ですーいすいと編んでいく。2本だけしか作ってないからコツを憶えることもできなかったです。
この冠の仕上がりを見るだけで「あ、それを作ったのは○○さんね!」とわかるそうですよ。 そのくらい仕上がりに違いがでるようです。

花の茎から葉っぱを落とす作業ロープに葉っぱと花を編み込む花の冠作りに四苦八苦する日本人先生は一人で黙々と冠が編める。

大猟祭の準備:ごちそうになったご飯。原住民料理かな。

テーブルに並んだごちそう
なんとかノルマの冠ができあがったところで、ご飯をごちそうになりました。 魚に肉に野菜に煮物にスープとまさにごちそうです。
ローストチキンはどこかから購入してきたようですが、うまくて評判のお店にわざわざ行ったんだと思われる。 焼きたてじゃなくても軟らかくてジューシーな肉で、大感激だった。
もちろん、一緒に呑む酒は「保力達」の米酒割です。(保力達は台湾の養命酒みたいな酒。ここのおうちの人の晩酌の定番。
魚の煮付け。プユマ風ローストチキン

▼台湾に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2012年12月~2012年1月
1NTW$=約3円
■交通:バス 名峰-南王 28NTW$
■食事:朝食 36NTW$、肉羹麺 40NTW$

■羽田-台北航空券 直行便で20,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)

台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
特に閑散期のチャイナエアの安さは目を見張る物があり、航空会社にこだわらない人は使いでがある。
ジェットスターなどの格安航空会社も出てきました。年末などの繁忙期は検討の価値もあるかも。
また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。(その他:花蓮-沖縄間のチャーター便も。)
JALやチャイナエアなら比較的特典航空券をとりやすいので、貯めてる人はマイルで飛ぶのもアリ。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。


旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
交通部鉄路管理局花東縦谷国家風景区旅々台北台北ナビEasyTravel台東民宿網

記事はお役にたてましたか?

更新の励みになりますのでソーシャルボタンで共有していただけたら嬉しいです。m(_ _)m

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
このエントリーをはてなブックマークに追加