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花東公路の列車旅なら名物駅弁:池上弁当を食うのである。

瑞穂駅に近づく自強号
【瑞穂駅に近づく台湾鉄道の自強号】
紅葉温泉をチェックアウトし、再び瑞穂の駅まで戻ってきた。
瑞穂の町を散歩するため、1時間後の列車の自強号のキップを購入。池上駅で下車する予定。
勿論、鉄道弁当で有名な池上弁当を昼食に食べるためである。

瑞穂の町では郵便局を探し、年賀状を投函。代金は日本まで10NT$である。(日本円で30円に満たない。)
日本の郵便局もこんなものを配達させられた日には大赤字であろうといつも思う。
ちなみに6年後の2017年にまた台湾で年賀状を出したのですが、変わらず10NT$ままでした。
円安で日本円が弱いので、40円弱ということになるけど、いずれにせよ赤字だわ。

自強号の車内
自強号の車内
前日は花蓮から鈍行列車で2時間近くかけて瑞穂までやってきたが、
今回は普通に特急を利用した。
花東公路も日本の田舎と一緒で特急列車の方が本数が多く、
必然的に特急列車を選択することが多くなる。
次の目的地池上はほとんどの列車が停車するので使いやすい。

池上周辺は米所としても有名なところ。
その米の旨さから日本統治時代には天皇献上米でもあったそうだ。
池上弁当はブランド米である池上米を使ってあるのはもちろんのこと、
列車の到着に合わせて駅で立ち売りするスタイルが旅行者を引きつける。

車内にあった給湯器
車内に給湯器発見!
花蓮から台東までは今でも単線で列車の入れ替えなどが必要ですが、
さらに昔は速度も遅かった。だから駅売りの弁当が重宝されたのです。

今ではすっかり池上駅の名物となっていて、列車の到着に合わせて
2人の売り子さんがプラットホームの前と後ろで声をあげます。
「便當~!便當~」ってね。

早速車内で弁当をほおばる者もあれば、一眼レフカメラを取り出して、
撮影に忙しい若者もいる。ブログに載せるんだろな~。

そして、この駅で途中下車するお客も勿論いまして、大きなカートを
ガラガラ引いている様は明らかに観光客。
私もご多分に漏れず、駅前にある池上弁当との看板を掲げる店を物色し、
結局、プラットホーム弁当を売っている「全美行」さんに入りました。

池上弁当をホームで売る売り子さん
池上弁当の駅売り現場。
店の中でみんなが弁当を広げている様はなんだか不思議な光景でしたが、
味はなかなか秀逸。ご飯の味がよいのはもちろんのこと、おかずの種類が豊富。
豚、鶏、ト肉、台湾ソーセージとしょっぱいおかずが少しずつあるのは、
少しずつ美味しい物を食べたいと思う食いしん坊の欲を大いに満たす。
揚げ物もあまり脂っこくないし、付け合わせの野菜がサッパリしていてまたよいのです。

プラットホームで購入して列車の中で食べるのもよし。途中下車して見るのもまた良し。
駅から徒歩数分の場所に池上弁当博物館なるものがありますので、そちらに行っても面白いです。
池上の米作や弁当の歴史が展示された博物館というコンセプトがとてもユニーク。入場も無料。
池上米や台東の土産物なんかも売ってます。(弁当販売も勿論アリ。)

米と弁当を武器に観光客を呼んじゃうんだから、池上もやりますね。

ちなみに近年は台湾大手自転車メーカーGIANTの政治的働きかけが功を奏し、
台湾各地に自転車道が整備され、自転車で旅する人が増えています。
池上で撮影されたエバー航空のCMで金城武がサイクリング中に休んだ大きな木が話題になり、
別名「金城武の木」を目指してサイクリングする人たちもいます。
※2014年夏の台風で倒木したそうです。今はどうなのか不明。

日本人ならお弁当を持ってサイクリングに行くところですけど、
冷めたご飯が苦手な台湾の人は、やっぱりお店で食べるんですかね~。

池上弁当関連の写真館

これが池上弁当だっ!!

池上便當 池上弁当 駅弁
池上弁当です。もちもちのご飯の上に青菜、つぼ漬け、ト肉、鶏モモ、ゆで卵などの具がバランス良く乗っかっています。
台湾の弁当はおかずの味が濃いめという先入観があったのですが、 揚げ物が多い見た目と異なり味つけは控えめで食べやすい。
カウンターで食券を買い、奥の窓口で自分で弁当を受け取る仕組み。店内飲食の場合スープは無料です。
おばあちゃんがジーーっとこちらを見ていたので挨拶をすると日本語で話してくれました。 「田舎だけど池上はいいところよ。」「日本も変わらないですよ~」なんてカンジ。

全美行の食券池上便當 池上弁当 駅弁 包みを開ける前池上便當 池上弁当 駅弁の包み全美行池上鐵路月台便當 お店の外観

池上飯包文化故事館(池上弁当博物館)

池上弁当博物館の前にある古い列車
駅前の道を突き当たった国道沿い。(駅前の地図は間違ってた。) 入口前にある古びた列車が目印。1階が売店、2階が展示館です。
外の列車の中はテーブルがセッティングされてここでお弁当を食べることもできます。 主に車やバイクで来た観光客が多かった気がします。
しかし、この列車には「東急車輌」の銘版が?!え?日本製なの? っていうか、東急グループって戦後にできた会社だよね?あの時代に日本製の列車が来るか? と驚いてしまった。友人曰く「台車の部分だけどっかから持ってきたんじゃない?」だそうです。

列車の車内で弁当が食べられる列車を背面から見たところ東急車輌の銘版
第1代池上弁当の模型第二代池上弁当の模型現在の池上弁当の模型

台湾 鉄道の旅に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。

旅行時期:2011年12月 1NT$=約2.7円

■交通:列車 瑞穂ー池上 106NT$
■食事:池上弁当 70NT$

■成田-台湾航空券 直行便で20,000円前後~。
 台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
 ジェットスターなどの格安航空会社も出てきました。年末などの繁忙期は検討の価値もあるかも。
 また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
 高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
 お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。

旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
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