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台湾 高雄 最後の晩餐はサラリーマン御用達の熱炒で鮭の頭鍋!

砂鍋鮭魚頭 [鮭の頭鍋] アップ
【台湾最後の晩餐に食べた鮭の頭鍋。〆は卵もらって雑炊にしちゃった。】
台湾のガイドブックは台北を中心に構成されており、高雄は申し訳程度にしか載っていません。
テレビで台湾を特集しても高雄といえば六合夜市。さもなければ高級海鮮料理やが紹介される程度です。

観光名所的なところがあまりない街だけに、逆に六合夜市が観光客向けに変化したのはそれなりに好都合で、
規模が小さく、ぶらりと通り抜けられる上、たまに安くて悪くないばらまき土産を見つけられることもある。
たまに馬総統のブロマイド付き台湾茶とかっていうどん引きの商品があったりするのだが、
あれって、たぶん中国人観光客むけなんだろね。(ロシアの政治家マトリョーシカみたい。)
諸事情により日本じゃ台湾の総統の発言など新聞がちょびっと伝える程度でニュースにもならないけど、
常に北京よりの姿勢を崩さない彼は大陸ではそれなりの知名度があることが伺えた。

実は台東でも2011年はなかった中国人観光客目当ての土産物屋が新設されていた。

「市価の倍の値段で台湾人は行かない店。」とは台湾名産の珊瑚を扱うお店。 中国人に飛ぶように売れるという。

「あんなもの(珊瑚のこと)買って引き出しにしまっておいても意味ないでしょ。しかも高すぎ。」
とばっさり切り捨てたのはプユマの長老である。
私は日本が行け行けどんどんの時代を知らないけど、きっと昔の日本人も世界中で同じこと言われてたんだろう。

両岸関係を知る知識人は「台湾人は中台統一は望んでいないが、経済的にはもはや離れられない。」と言うが、
ここまではっきりと、しかも都市部だけではなくなって来たのが一旅行者の目ですらわかるとは。
今の総統は自分が歴史に名を残すチャンスとばかりに中台統一に前のめりだと批判の声も多い。
政冷経熱どころか、政熱経熱に近づいてきた感じ?うわ~、どうなるんだろ。人ごとじゃないですな。

高雄で買った黒金剛
今年も土産に黒金剛買った。
さて、六合夜市で最後の土産を物色したところで、最後の晩餐である。
実はホテルの近くに連日、地元サラリーマンで満杯のお店があり、
気になっていたのである。
しかも今回初めて気づいたが、お店の名前が「娜魯湾(ナルワン)」!
明らかに漢人のお店だが、店名はなぜか原住民族の言葉で、
プユマ族の祭りを楽しんで来ただけに、楽しい偶然だった。

このお店は台湾の居酒屋的な位置づけのお店で、1皿100元~と格安。
しかし、よ~く見たらこの日は青島ガールが来ていて、思わず身構えた。
彼女はビールメーカーから派遣されてきたビール売りのアルバイト。
別に押し売りされるわけではないが、メンバーに青島嫌いがいたのだ。

娜魯湾 外観
最後の晩餐で使ったお店。
その名も「娜魯湾」です。
しかもなぜだか彼女、日本語が非常に堪能である。
青島を頼めないだけに必死で目を合わせない努力をしているのに、
日本語が通じる気安さから、おっさんどもが平気で絡む。
日本語で楽しかった台湾の旅話を聞いてもらえるのがうれしいのはわかる。
けど、だったら1本くらい青島のんでやれってば!!

「ところで何でそんなに日本語が上手なの?」
「私、日本生まれで日本育ちなんです。母が台湾の人なの。
 台湾の血が混じってるのに日本語しかしゃべれないのはまずいだろうってことで、
 高校から台湾で暮らしてます。」


「今は大学生?」
「そうです。で、バイトでビール売ってます。」

「え?」とようやく彼女のコスチュームに気が付いてやんの。だから最初に青島薦められたでしょ~。

「あ~、そういうことだったのか。ごめんごめん。おじさん気づかなかったよ。」

やけに短いスカートだなぁとは思ったが、今時の日本の女子高生の方がもっと短いし、スルーしたらしい。

「じゃあ、青島ビールちょうだい。」

その後は台湾ビールより10元高い青島ビールに切り替え、テーブルの脇に青島の空き瓶がごろごろ転がった。
ちなみに、台湾の青島は台湾製造で、本家とは味もまったく違うそうだ。「これなら飲める」と青島嫌いもご満悦。
その後も「これはどこで買えるの?」「雑炊作るから生卵欲しい。」とイレギュラーな要求を出しまくっていたが、
たぶん、店で一番、それも気持ちよく飲んでたから許してもらえただろう。連れが酒豪でよかった。


今回の旅はのっけから列車の切符が取れずどうなることかと思ったが、楽しめる程度のハプニングですんだ。
ベタだけど、一言で言えば、やっぱりいろんなところで、いろんな人に助けてもらったお陰である。

特に東日本大震災以降、若い世代でも台湾に興味を持った人は多いと思いますが、
言葉(文字)、インフラ、国民性などに助けられ、日本人が最も自力で旅しやすい外国です。
こうやっておっさんが気軽に飲めるお店もありますし、是非、行ってみてください。
(このお店は孤独のグルメの台湾編でゴロ-さんが寄った海鮮料理屋と同じスタイルのお店です。)

台湾 高雄 周辺 写真館

台湾旅行最後の晩餐は地元リーマンの御用達店。

砂鍋鮭魚頭 [鮭の頭鍋]
連日お客さんでいっぱいで、去年から気になっていたお店。泊まっていたホリデイホテルから徒歩2分。 砂鍋鮭魚頭は鍋が食べたいといったらお店の人が薦めてくれた物で、メニューにはありません。たまたま鮭の頭があったから。
その他、牡蠣と油条の煮込み茄子と台湾バジルの炒め物など、日本ではなかなかお目にかからない味が濃い系の炒め物や白菜の漬物と牛肉炒め、娃々菜など、淡泊な炒め物をサイドメニューに頼みました。 人数が多いとこういうのがうれしいです。
一人でも炒め物一皿とご飯で定食風に食べれます。出張でも是非どうぞ。(取引先からの接待がないときにでも。)

牡蠣と油条の煮込み塔香茄子 [茄子と台湾バジルの炒め物]酸白牛肉  [白菜の漬物と牛肉炒め] アップ炒娃々菜 ベビー白菜の炒め物

高雄で調達したお土産いろいろ。老舗の鳳梨酥から駄菓子まで。

高雄の老舗のパイナップルケーキ:鳳梨酥
最後に義理土産や自分土産をいろいろ。パイナップルケーキは高雄の老舗のお菓子屋で調達したのですが、なんと空港で取り扱っていてがっくり。空港だと当然免税価格です・・・。ま、パイナップルケーキより空港で売ってないアーモンドケーキの方がおいしかったので、それはそれでよしとする。
スーパーの駄菓子では南瓜酥がなかなかの味でした。
ちなみに旅行記では省いたけど、台北で自分土産に印鑑を作りました。 これはかなり大満足の仕上がりで、早速銀行印変更しちゃった。

高雄の老舗のお菓子屋 南瓜酥:南瓜サチマ 台湾のお菓子 南瓜酥:南瓜サチマ 台湾のお菓子をあけたところ 麺線

ホリデイホテル 3000円ちょい。

No.482, Zhongxiao 1st Rd., シンシン ディストリクト, 高雄
高雄ホリデイホテルの部屋
高雄駅から徒歩10~15分ほどのビジネスホテル。 リノベーション済みで部屋はおしゃれな雰囲気に改装されています。 洗濯機やビジネスセンターのパソコンも無料で使えて便利。自分のパソコンを使う方は部屋にもLANの口が準備されていますが、ベッドの隣だったので、長いケーブルがあったほうがいいかもしれません。(貸してくれるかどうかは不明です。)
周辺には朝食やなどは結構ありますが、コンビニまでは少し歩きます。
周りにビジネスホテルが多いため、従業員のサービスが丁寧で好感が高いです。 競走のない町はやっぱりサービスが今ひとつですよ。
高雄ホリデイホテルの部屋 ←冷蔵庫の上に作りつけの蛇口。お湯が出る。(ポット代わり。)

台湾に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2012年12月~2013年1月
1NTW$=約3円
■食事:鮭頭鍋 400NTW$、油条牡蠣 220NTW$、酸白牛肉 120NTW$、
     九塔茄子、 娃々菜 各100NTW$、台湾ビール 60NTW$、青島ビール 70NTW$
■宿泊:ホリデイホテル 3000円前後~(1部屋二人利用)

■羽田-台北航空券 直行便で20,000円前後~。

台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
特に閑散期のチャイナエアの安さは目を見張る物があり、航空会社にこだわらない人は使いでがある。
ジェットスターなどの格安航空会社も出てきました。年末などの繁忙期は検討の価値もあるかも。
また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。(その他:花蓮-沖縄間のチャーター便も。)
JALやチャイナエアなら比較的特典航空券をとりやすいので、貯めてる人はマイルで飛ぶのもアリ。

旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
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