台北近郊観光:歴史ある港町基隆を歩く。
【基隆の和平島公園にある海を利用したプール。真冬でも泳いでいるからすごい。】
朝からあまり晴れ間は見えず、雨が降ったりやんだりを繰り返していたのだが、昼前には土砂降りに変わった。
冬の台湾北部は雨が多く、天気予報も連日どこかの地域で傘マークを映し出しているのだが、
自分の旅行中にこうもドンピシャで来られるとがっくりくる。
靴の中はずぶぬれで、多少の雨を警戒して選んだ合成皮革の靴では防ぎようがないレベルだった。
この雨で金瓜石へ足へのばすプランは即座に却下となったが、ここで悩まなくてもいいのが九分のいいところ。
昨日は九分を「レトロ中華」をコンセプトにしたテーマパークと揶揄したが、雨ならそれを利用しない手はない。
午後は九分で一番有名な台湾茶芸の店に飛び込み、優雅にティータイムなんていう選択ができる。
テラス席でも若干景色が霞むのは致し方ないが、こういう楽しみ方ができるのが観光地のありがたさである。
そして、こういうとき行きたくなくても次の目的地に連れて行かれるのがパッケージツアーで、
やっぱり私は自由旅行が性に合っているとしみじみと思ったりした。
和平島から見た基隆湾
九分からは路線バスで一本。1時間ほどでつく距離です。
古くから開けていた港町で軍港、商港などの様々な機能を兼ねています。
歴史的建造物もそこかしこに残されており、さらに税関など日本統治時代の建物が現役で使われていたりするのが風情がある。
基隆港のすぐ目の前には列車駅があるのは、港で下ろされた荷物が貨物列車で輸送されてた名残に他なりませんね。今はトラック輸送が主でしょうけど。
基隆で観光客に一番有名なのは「廟口夜市」でしょうか。
台湾は観光客が訪れるようなそこそこの規模の町にはたいてい観光夜市がありますが、
多少なりとも地域性はあるものの、どこに行っても並んでいる屋台のメニューは似たり寄ったり。
歩きながらぱくぱくと食べられる軽食が主なので、材料が違っても調理法は似通ってきます。
夜市の雰囲気も似ているため、さすがに毎日夜市に通おうと言う気にはなれません。
人が多くて座席を探すのに苦労して、おまけにつまみみたいな食べ物ばかりなのに酒がない。
若い頃なら縁日みたいでわくわくするところでしょうが、どうも食事するには世話しなく感じてしまうのです。
基隆の夜市は「観光客に最も優しい夜市かも」とほめている方がおられたのですが、行ってみて納得。
綺麗に区画整理された屋台には少ないながらも座席が設けられており座って食べられる。
台北の士林みたいに人でごった返して疲れることもないし、おまけにメニューに結構特徴があって楽しい。
通りには日本語も飛び交っていましたが、全体的に外国人観光客の数は少なめ。
平日だったのもあるけども、食べ物を買うのに行列に並ぶこともなければ人混みをかき分ける必要もない。
今まで行った夜市の中では一番好きかも。規模が大きすぎないのもよいです。
翌日は駅前の観光案内所に飛び込んで市内地図を手に入れると、路線バスで和平島など行ってみました。
観光シーズンを外れた北の海岸など閑散としていましたが、釣り客に混じって寒中水泳にいそしむ
おじさまたちが数人いたのにはおののいた。
北台湾随一の廟を訪れたり、和平島名産の海苔を入れた餃子を食べたりと、
九分よりもずっと観光らしい観光を楽しんで、一路、列車で台北に戻ったのでした。
基隆 写真館
基隆港付近の様子
基隆港は港の東、西、南が山に囲まれていて、港は西北方向に開かれています。
長さは約2000メートル、幅約400メートルの細長い水道になっていて、水道の脇に港湾施設がずらーーっと建ち並ぶ姿が迫力がある。
町は近代的な建物と古い建物が入り乱れていますが、港湾の周りにかくれんぼするように歴史建造物がちょこちょこと建っています。港湾付近に遊歩道やデッキを建造中だったので、2013年の夏あたりはいい夕涼みスポットになっているかもしれません。
町は近代的な建物と古い建物が入り乱れていますが、港湾の周りにかくれんぼするように歴史建造物がちょこちょこと建っています。港湾付近に遊歩道やデッキを建造中だったので、2013年の夏あたりはいい夕涼みスポットになっているかもしれません。
和平島浜海公園
和平島公園は基隆港の東側の端にあり、島上には奇岩が林立しています。日本の海岸線と同じように豆腐岩、千畳敷、獅子頭岩など名前が付けられています。左の岩なんかナメクジみたいですけど。
公園の周りは釣り場になっていて釣り道具を抱えた人たちがぽつぽつと釣りを楽しんでいました。
公園の奥は海をコンクリで区画を区切ってそのまま利用したプールになっており、水泳で健康作りをしているおじさんがちらほら。(女性はいなかった。)
海につながっているので横波に引っ張られたりして体力消耗しそう。っていうか、水、超冷たいんですけど!夏は子供たちの憩いの場でしょうが、冬はおじさんの独壇場です。
公園の周りは釣り場になっていて釣り道具を抱えた人たちがぽつぽつと釣りを楽しんでいました。
公園の奥は海をコンクリで区画を区切ってそのまま利用したプールになっており、水泳で健康作りをしているおじさんがちらほら。(女性はいなかった。)
海につながっているので横波に引っ張られたりして体力消耗しそう。っていうか、水、超冷たいんですけど!夏は子供たちの憩いの場でしょうが、冬はおじさんの独壇場です。
基隆といえばやっぱり夜市
基隆の夜市で楽しみにしていたのが鼎辺糊です。
これは中国の福州の名物の食べ物で、台湾も福建省からわたってきた人が多いことから根付いた食べ物。
米粉の生地をラザーニャみたいに薄く固めたものですが、作り方が変わっていて糊状の米を鍋に貼り付けて作るんだって。鍋からはがすときにくりんって丸まる。これをレンゲで食べるのはコツが必要。
甜不辣(天婦羅)は日本から伝わった料理で、要するに九州でいうところの天ぷらです。 台湾の天ぷら発祥の地が基隆で、この16号屋台です。
夜市って近代の創作料理っぽい食べ物が多いので、ここはなんか好き。
甜不辣(天婦羅)は日本から伝わった料理で、要するに九州でいうところの天ぷらです。 台湾の天ぷら発祥の地が基隆で、この16号屋台です。
夜市って近代の創作料理っぽい食べ物が多いので、ここはなんか好き。
和平島の海苔水餃子
和平島は海草や太刀魚、伊勢エビなどの海産物が豊富にとれます。
昼前に町をブラブラ歩いているとせっせと餃子を包んでいるお店が目につきました。
どのお店にも必ずあるのが、海苔水餃。
和平島の特産品の海苔を使った水餃子です。
海苔以外にはとびっこや海老、貝柱などお好みの具を選んで注文。 どのお店も10個で60元です。(1粒単位で注文できる店もある。)
磯の香りがあふれるおもしろくて、おいしい餃子でした。こんなとこで地域のB級グルメに出会えるとは思わなかったので、喜びもひとしお。
海苔以外にはとびっこや海老、貝柱などお好みの具を選んで注文。 どのお店も10個で60元です。(1粒単位で注文できる店もある。)
磯の香りがあふれるおもしろくて、おいしい餃子でした。こんなとこで地域のB級グルメに出会えるとは思わなかったので、喜びもひとしお。
有名なパイナップルケーキのお店:李鵠餅店
パイナップルケーキで有名な基隆の名店。李鵠餅店。歴史あるお店との噂でしたが、見た目はとても地味で、とても有名なお菓子やのような雰囲気がありません。なんだか市場とか問屋街の店みたい。
昔ながらの忠実な味を守り、支店もかたくなに出さずにいると聞いていましたが、さらに驚いたのは 観光案内所でくれるパンフレットにも載ってなかったことです。宣伝活動をしなくても客が来るという自信の現れというか。
値段は10個で140元。1個あたり14元。ばら売りはなし。
素朴な普段着のおやつってカンジの味でした。
昔ながらの忠実な味を守り、支店もかたくなに出さずにいると聞いていましたが、さらに驚いたのは 観光案内所でくれるパンフレットにも載ってなかったことです。宣伝活動をしなくても客が来るという自信の現れというか。
値段は10個で140元。1個あたり14元。ばら売りはなし。
素朴な普段着のおやつってカンジの味でした。
おまけ:フロートの再利用で作ったかわいいオブジェ
和平島を歩いていて目についた「浮き」を使ったかわいらしいオブジェ。
有刺鉄線で柵を囲むよりもなんだかかわいくていいですね。
ドラえもんなんて明らかに著作権違反ですけど、まあ藤子藤雄もそこまで目くじらたてないでしょう。
っていうか、耳をかじられる前のドラえもんですねぇ。
かわいらしいのはおなかがぷくーーっとふくれたように見える亀とふぐ。 ふぐはもう浮きの形そのままを生かし切ってます。
かわいらしいのはおなかがぷくーーっとふくれたように見える亀とふぐ。 ふぐはもう浮きの形そのままを生かし切ってます。
宿泊した宿:藍美大旅社 800(1ベッド)~1100元(2ベッド)
基隆市中正区信三路20,22号 tel:02-24226238
地球の歩き方に掲載されていた情報を元に飛び込みで宿泊。
建物も部屋の調度品も古いが必要な物がきちんとそろっていて、その割に値段が格安。 タオル、シャンプー、石けん、ブラシ、お茶セットなどなんでもあるので、ビジネスマンが手ぶらで宿泊できるようなホテルです。
フロントにいるおばあちゃんは日本語が話せるのでそれもラクでした。
このホテルに限りませんが台湾のホテルは冷房はあっても暖房がない場合が多く、 今回は雨でずぶぬれになったので、暖房がないのが応えた。運が悪かったです。
建物も部屋の調度品も古いが必要な物がきちんとそろっていて、その割に値段が格安。 タオル、シャンプー、石けん、ブラシ、お茶セットなどなんでもあるので、ビジネスマンが手ぶらで宿泊できるようなホテルです。
フロントにいるおばあちゃんは日本語が話せるのでそれもラクでした。
このホテルに限りませんが台湾のホテルは冷房はあっても暖房がない場合が多く、 今回は雨でずぶぬれになったので、暖房がないのが応えた。運が悪かったです。
▼ 台湾に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2012年12月~2012年1月
1NTW$=約3円
1NTW$=約3円
■交通:バス 九イ分-基隆 30NTW$、基隆-和平島 15NTW$、列車 基隆-台北 41NTW$
■食事:鼎辺糊 50NT$、天ぷら 35NTW$、旗魚蛋包 40NTW$、水蒸包 10元
海苔飛魚卵水餃 5粒 30NTW$、海苔干貝水餃 5粒 30NTW$
■宿泊:藍美大旅社 1100NTW$
■羽田-台北航空券 直行便で20,000円前後~。
台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
特に閑散期のチャイナエアの安さは目を見張る物があり、航空会社にこだわらない人は使いでがある。
ジェットスターなどの格安航空会社も出てきました。年末などの繁忙期は検討の価値もあるかも。
また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。(その他:花蓮-沖縄間のチャーター便も。)
JALやチャイナエアなら比較的特典航空券をとりやすいので、貯めてる人はマイルで飛ぶのもアリ。
旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
ダイヤモンド社 2012-09-27
今回は少しだけ台北の観光名所や台北近郊観光地、おみやげ物色などがあったため、マップル台湾や台湾の歩き方など台北を中心に掲載されているガイドブックを一通り読んだ。そのほかの都市は完全にガイドブックに載っていないところばかりを歩いたため、すべてネット検索で情報を得ました。
今回は少しだけ台北の観光名所や台北近郊観光地、おみやげ物色などがあったため、マップル台湾や台湾の歩き方など台北を中心に掲載されているガイドブックを一通り読んだ。そのほかの都市は完全にガイドブックに載っていないところばかりを歩いたため、すべてネット検索で情報を得ました。
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