清水地熱公園(清水地熱広場)で台湾人に混じって温泉ピクニック♪
【清水地熱公園(清水地熱広場)の屋根付きの足湯。熱くて足を浸けてらんない!】
今回、ネットを駆使して見つけた掘り出し物が宜蘭県大同郷の清水地熱公園(清水地熱広場)。
その文字を見ていただくと想像できると思いますが、地熱発電所があります。
羅東の町中に泊まるのも面白くないし、内陸に温泉宿がないかなぁ?という目で探していたら、見つけたのがここ。
残念ながら清水に宿泊施設はないけれども、レジャー施設として面白そう。
さっそく三星郷の先の牛門のLocasu 大同郷を予約し、 ここを拠点にバスを利用して行きました。
バスでいくなら羅東駅周辺からでも行けるけど、牛門の鱒も食べたかったし。(これは次回書きます。)
その清水地熱公園って一体なんぞや?という話とか、行き方はこれから順を追ってご説明したいと思います。
清水地熱公園(清水地熱広場)とは?
公園内にはもうもうと湯気が!
台湾の石油元売り中油が1980年代に地熱発電所を設置したのが始まりで、今は周囲を公園として整備し、市民に開放されています。
清水村は森や川(清水渓)に囲まれた自然豊かな場所で、家族や仲間でのんびりとピクニックするのにぴったりです。
ここはその温泉の使い方がキモ。
公園内にあるのは「調理場」と「足湯」、「屋根のある休憩場所」、「売店」だけです。
湧き出るお湯は95度近くあり、ぐらぐらと煮えたっています。
調理場でこの煮え立つ湯を利用して食材を調理する。食材を温泉の湯でゆでて食べるのが楽しいのである。
簡単で楽しく、子供でもできます。バーベキューみたいに火を使わないのも安全だし、片付けも楽!
もちろん、手ぶらで行っても大丈夫。
売店で食材も買えるし、籠もちゃーんと貸してくれます。
ひとしきり楽しんだら、足湯に浸かってのんびり一息。
ここで日本だったら補助金でもぶんどって裸で入る温泉設備を作っちゃうんだろうけど、 建てるのにも維持にもものすごくお金がかかるし、なにより男女で分断されてしまう。
足湯しかないってところが、ピクニック目的の人たちの憩いの場としてぴったりなのだと思います。
そして何より、無料なのも人を集める理由かな。
設備投資は最低限。地元民を雇用して、地元の食材を販売。
シンプルだからこそ、自然を感じられて気持ちが良く、シンプルだからこそ食材のうまさが際立つ。
そして、仲間内でわいわいやるのが楽しいから、週末に連れ立って大勢でやってくる。
こういうの日本にもあればいいのに。
温泉地で温泉玉子を作れたりはしますけど、ここまで大規模なのは見たことないです。
【調理用の温泉池は3カ所。湯温は82.2度と適度に下がっています。】
清水地熱公園(清水地熱広場)への行き方
実は清水地熱公園直通のバスはありません。数年前、土日祝日だけ運行する国光客運の「緑17線」が清水地熱公園まで行っていたようですが、
現在は緑17線はその手前の長埤湖で折り返してしまいます。
一番近いバス停は羅東と梨山、太平山などを結ぶ路線が通る「清水大橋」です。
羅東発とすると長埤湖のバス停より一つ先のバス停です。
清水渓谷を渡る清水大橋を渡る手前でバスを降り、渓谷沿いに3キロほど南東方面に歩いていけばたどり着きます。
牛門のバス停の案内
経路と到着時間の表記あり
休日は長埤湖まで歩けば緑17線があるので、割と時間を気にせず羅東まで戻れますが、 平日は天送埤から先はバスの数が激減します。
おまけに天送埤から長埤湖までの道のりは山がちなので、距離の割には時間がかかる。
歩けない距離ではないけども、ハイキング目的じゃなければ苦痛な道のりです。
詳しくは国光客運のウェブサイトで充分ご確認あれ。宜蘭轉運站の運行表です。
2019年6月現在で毎日運行は1764の羅東-梨山線。羅東発7時で1時間程で大橋に着く。
帰りは梨山を13:00に出る便を捕まえて、清水大橋発が16:00前後です。
その他、羅東方面からなら宜蘭発羅東経由の1751にも乗れます。羅東発は12時くらい。
私のように逆方面(牛門)から来るなら南山村から来る1745が使えます。
ともかく平日は住民の多い天送埤を過ぎるとバスの便が極端に減るのを念頭に置いてください。
清水渓とその側道。
舗装された平坦な道です。
道中で「乗せてくよ!」と声をかけてくれた車は1台ではなかった。
周辺は公園以外何もない上に逆方向からも道が繋がっていないので、この道を行く人の99%は目的地が公園なのです。
台湾の人はものすごく親切です。おまけに何もない田舎道なのもみんなわかってます。
もしもどうしても歩くのがつらくなったら、ヒッチハイクをしてみたら乗せてくれるやもしれません。
清水地熱公園(清水地熱広場)の中身をご案内~。
まずは売店で食材と籠を手に入れる。
こちらが観光案内所と売店を兼ねている公園の本部といったところでしょうか。
手ぶらで公園に来ても大丈夫です。ここで食材やゆでるための柄付きの籠を借りることができます。
我々が買った食材はこれ。
卵と栗とヤングコーン
11月という季節柄か、栗があったんですね~。10個でいくらだったっけな?
卵は鶏以外にウズラとか鴨の卵が売っていて、お好みでチョイスできます。
そして、珍しいというか、ここでこんな食材調理する?って感じなのですけど、 海老とか鶏肉とか売ってます。 鶏肉はしっかりパックされていて、肉汁うまみ逃がさない状態でゆでて美味しく頂くのである。
その他、殻付き落花生とかジャガイモとか、なかなか面白いラインナップです。
ちなみに食材だけでなく、飲み物ももちろん売ってますのでご安心を。
食材と籠を手に入れたら3カ所ある調理場でしっかりゆでます。
ゆであがったらお食べなさい。食材がいいと美味しいよ。
卵は固ゆで。温泉卵の方が大好きだけど、熱々をスプーンなしで食べるのも無理がある。
栗はほくほくと甘くて、焼き栗じゃなくってゆでて食べる方法もあったのか~と思わぬ収穫。 これは絶対に栗が美味しくなければここまで美味しく食べられない。
そして、ヤングコーンはひげまでしっかり食べられるみずみずしい味だと知ってた? 私、最近になって、ヤングコーンのおいしさに目覚めました。 穫れたてのヤングコーンは見つけたら絶対買うべき食材だよ!
雨が降っても屋根がある場所がいくつかある。
ただし、一番大きな休憩所はスペースが広いので、レジャーシートを広げて座れば問題ないです。
外のテーブルは主に日よけ目的と思われるパラソル付きのものもありますが、横殴りの霧雨には無意味な存在。
しかし、皆さんの執念を感じた。 傘を差して片手で食べ物を食べるのは難しいので、パラソルの下で立って卵をむさぼり食っていた。 (用意がいい人はちゃんとテント持参。)
晴れていたら河原や芝生の上でごろりと転がれたけど、雨ではしょうがない。
それより、雨にもかかわらずこんなにたくさんの人たちが遊びに来ているというところがすごいです。
最後はみんなでわーーっと足湯。
場内には屋根なしの大きな足湯設備もありますが、雨でお湯を張っていませんでした。
朝一はまだ人がまばら
お昼近くになると調理場も足湯も満員状態で広い駐車場も満車に近かった。
雨でこれだけ賑わうのだから晴れていたらもっと混雑します。
ガイドブックに載っているグルメ一辺倒の台湾旅に飽きたな~と思ったら、
是非、訪れてみてください。
台湾式の貸し切り風呂や宿泊施設、キャンプ場も併設していますので、
立ち寄って見てはいかがでしょう。
ただし、日本式の大浴場はないと思いますので、そこだけはご留意あれ。
宿泊は三星郷を素通りして牛門の民宿。Locasu 大同郷
羅東からバスで小一時間くらい。清水橋、牛門の派出所のさらに先の山の中にある宿。 原住民の家族がやっている民宿で、こじんまりとしたコテージタイプ。高台にあるので川が見渡せて眺めがよく、ロケーションは抜群にいいです。 また、朝食の芋がゆが美味しかったです。
最寄りのバス亭は牛門だけど、このバス停に止まるバスは1日2便くらいしかないのでちゃんと調べる必要があります。
夕食は宿からテクテク歩いて川向こうの牛門鱒魚大餐まで鱒を食べに行きました。歩くのが嫌いな人は計画的に行動を。
台湾の旅に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。
旅行時期:2017年11月
1NT$=約4円
■宿泊:Locasu 大同郷 7000円くらい?1NT$=約4円
■食事:卵10元/個、ベビーコーン10元/枝、栗は忘れた。
竹籠のレンタルは60元以上使えば無料だけどデポジットを取られます。
■成田-台湾航空券 直行便で30,000円前後~。(参考:H.I.S. 台湾旅行)
台北便はLCC、チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
LCCは夜中や早朝など時間帯が今ひとつな代わりに、台湾に早く到着できるというメリットもある。
また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。
国内線は、台湾の航空会社で直接買うと中国語(繁体字)なので若干ドキドキします。
今はエクスペディアで定価で買えるので、使うといいですよ。
台湾旅で旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
今回の旅で一番役に立ったのは「宜蘭県政府の観光サイト」。 そして、台湾人の旅行者たちが書いたブログ記事です。日本人は漢字が読めるので情報収集は簡単です。是非とも調べてみてください。