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金門島に泊まる。

鳳毛麟趾:金門古厝民宿の外観
福建省の古民家をリノベーションした民宿「鳳毛麟趾」の外観。オーナーは背後の豪邸にお住まい。

金門島は台湾本島から200km以上離れた場所にある台湾の離島。
対岸の中国大陸とは10kmも離れておらず、文化的にも中国福建省との関わりが深い島です。
第二次世界大戦後の中国で起こった共産党と国民党の内戦の最前線になったのがここです。
台湾本島からは飛行機で1時間程かかりますが、対岸の中国大陸の厦門からは船で30分でたどり着けます。

ずっと昔に歴史を巻き戻せば金門島の人と大陸の福建の人は同系統の人たち。
福建の貿易商達が建てた邸宅跡などが残っており、大陸側の福建人は自らのルーツを思うはず。
現在は、島に残る福建式の町並みや古民家を利用し、リノベーションした民宿などが増えています。

金門島観光の中心地は大金門島、小金門島2つの島で、観光客が便利なのは大金門島です。
空港、国際港、銀行、コンビニ、商店etc...とあらゆる物が揃っているため、滞在に不便がない。

ところで私、金門島はさほど大きな島ではないと思い込み、滞在はたったの2泊でした。
これが意外と大きく2~3日では回りきれず、残念な思いを残して本島へ飛びました。
宿泊数が短い場合は、メインに回る場所を決め、レンタカーを手配して効率よく回った方が良いです。

なお、車やバイクを借りて島を回るのであれば、宿泊場所が町から離れていても大丈夫ですが、
そうでない場合は、バスの便も考えた上で宿泊エリアを決めてください。

金門島でオススメなのは古いびん南建築をリノベーションした民宿です。
これらの伝統家屋は部屋ごとに建屋が独立していて不便な面もありますが、それぞれの家屋のオーナーがバストイレ付きにしたり、外観は伝統的でも内装は近代的に改装してるので、好みのサービスの宿を探してみてください。

伝統建築のある集落は町から離れているのでコンビニや食堂などが近くにないことも。
伝統建築は観光で見るだけで充分なら、町のホテルの方が満足度が高いかも。
金城鎮、金湖鎮、金沙鎮地区の商業地区に泊まれば買い物や食事に便利です。

金門島から対岸の大陸 厦門を望む

オススメの閩南建築民宿

鳳毛麟趾:金門古厝民宿

住所:金城鎮前水頭63號

筆者が泊まった民宿です。歴史ある古民家ですが改築されていて宿泊に不自由しません。
外壁には大正時代に日本から輸入したタイルやレンガなどが使われているなど、
かつて貿易で栄えていたという金門島の歴史をも垣間見ることができます。
民家まるごとが歴史的建造物なので、興味本位であちこちうろうろと見て回っていたのですが、
そのたびにオーナーがスマホを使っていろんなことを説明してくれました。
こちらが日本語しか話せず、オーナーも日本語が話せないので、放置した方が楽なはずなのに、
世話を焼かずにはいられないという感じ。おかげでとても有意義な滞在ができました。

鳳毛麟趾の客室 かわいらしい
バストイレなしの客室
古い物を古いままに丁寧に修繕しながら保存してあるので、日中は宿泊者ではない観光客も見学にきていました。
港からはバスで2つめくらい。空港まではオーナーに頼んで送ってもらいました。

朝食は金門名物の広東粥。濃厚なスープで炊いた肉団子入りのおかゆです。 奥様の手作りのおかゆが土鍋にたっぷりで、油条もついてくる。
二日目は金門の名物の焼餅を買ってきてくれました。 いちいち気遣いがうれしいです。

鳳毛麟趾の朝食の広東粥
朝食の広東粥(ピンボケした)
台湾好行の観光バスのA線-水頭翟山線が一つ目に泊まる集落なので、 観光バスの来る時間に合わせてバスに乗せてもらいました。
ただ、人気路線で席がなく、二人で1席とかになってしまったので、 途中乗車したい場合は事前に連絡しておいた方がよいのかも。

その他の地域の閩南建築民宿

Eighty-eight B&B

住所:金寧郷頂堡113號

金寧にあり、金城老街から1.4kmの宿泊施設。食堂つき。
部屋は近代的にリノベーションされており、外観だけが閩南の雰囲気。
エアコン、テレビ、トイレ、バスルームがないとだめな方にはよい。
空港への送迎もしてもらえるのがうれしいです。

パールB&B

住所:金沙鎮山后65號

金沙の民族文化村のすぐ近く。
部屋はリノベーション済みで様々なタイプの部屋から選べます。
金沙地区など島の東側を中心に観光するときに便利な立地です。

近代的なホテルや民宿に泊まりたいなら

近代的なホテルや民宿は新しいところから古いところまでいろいろとあります。
ただ、大きなホテルになればなるほど、団体ツアー客が利用する可能性もあるので、
大きくて古いホテル(リーズナブルなホテル)は大陸からの格安ツアーで使われがちなので、
こじんまりとした宿の方が団体ツアーの賑やかさに巻き込まれずにすむかも。


鳳毛麟趾の普段は閉ざされている正面
鳳毛麟趾の正面玄関。普段は扉は閉ざされていますが、オーナーが開けてくれた。
白地にエメラルドグリーンで模様が入ったタイルが日本製。大正時代のもの。貴重品です。