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宜蘭歴史散歩:清国や日本統治の跡が残る町。

台湾の黄色い蜜芋 台農73号
【台湾の黄色い蜜芋 台農73号の焼き芋。買い食いしました。】
台北をバスで出発し、礁渓温泉に立ち寄った後、区間列車で宜蘭に向かいました。
駅のコインロッカーに預けていた荷物を取り出すと、券売機でさくっとキップを購入。
ちなみに券売機では特急や快速列車のキップも買えますが、座席の指定ができないのでご注意を。
繁忙期でなければまず空席があるので問題ないですけどもね。(無坐でも料金同じっぽかった。)

宜蘭県は西に山麓、東に海岸線を望み肥沃な大地を持つ平野が広がるところです。
中でも三星平野で育てる三星葱が有名で、礁渓温泉などでも国道沿いでずらりと販売していました。
礁渓温泉の他、発泡性のある冷泉で有名な蘇澳も宜蘭県です。
宜蘭駅周辺は昔の雰囲気が残る懐古的(レトロ)な町並みが残っています。

清国統治時代の建物、日本統治時代の建物などを修復した建物も数多くあり歴史散歩も楽しめる。
特に日本人の場合、「日本」というキーワードを持ってまわるといろんな物が見えてきます。
かつての神社跡が残る圓山公園やら、設治記念館(日本人県知事官邸)などは見学ができます。

刑務所の官舎や監視塔の跡などは、デパートの横に鎮座するという不釣り合いさが不思議な印象。
ちなみに宜蘭にある2つのデパートは高層階がホテルになっていて、部屋から海や平野が見渡せてオススメ。

芋を狙う台湾リス
芋を狙う台湾リス。
また、今回ここを訪れたことで初めて知ったのだが、西郷隆盛の息子の
西郷菊次郎は宜蘭の第一代廰長を勤めていた。
西郷隆盛を知らない日本人はいないが、息子の存在知ってましたか?
私は知らなかったんですよね~。この時まで。
(詳しくは旅名人フ゛ックス108 台湾東海岸と基隆をご覧ください。)

その昔、毎年氾濫を起こしていた宜蘭川の治水工事に取り組み、
水害を根絶したという人物なのだそうだ。
その功績により、宜蘭の人が建てた石碑「西郷庁憲徳政碑」が宜蘭にある。
八田與一といい、西郷菊次郎といい、なんで日本人が知らないのだろうか?
(八田與一は嘉南平野の治水を行った技師。)

芋の皮を加えた台湾リス
芋の皮を与えてみた。
日本人は良い行いをしたからといって自分で自分を褒め称えることは
はしたないと思いがちだし、ともすれば行きすぎて自虐的になるが、
こういう立派な行いをした先祖のことは教えるべきだ。
日本の台湾統治は良い面も悪い面もあったと台湾の人は言ってくれるが、
当の日本人がその意味をよくわかってないのが実情だと思う。
だって学校で何も教わりませんからね。
テレビは作り手の思い入れが入りすぎて下手するとねつ造に近い放送するし。
(そして、近年、八田与一のことなどは過剰に褒め称えすぎで、それも違和感大ありです。)

学校の授業で教えるとなると長い歴史ですから取捨選択で漏れるかもしれないが、
少なくとも旅行ガイドブックくらいには載せてくれてもよいのでは?という気がする。
いくら商業誌とはいっても買い物とご飯ばっかりで、最近は台湾に行くのにガイドブックは買わなくなりました。

ちなみに写真の野生の台湾リスと戯れているのは宜蘭の中山公園である。
中山公園にはタイヤル族の武器と漢人の頭蓋骨が祀られた首塚、その向かいに日本軍人の慰霊碑があります。
台湾の原住民族の中にはかつて首狩りの習慣を持っていた民族がいました。
それを日本が武力でやめさせたという歴史があります。(清国時代はうまくいかなかったそうだ。)

ブヌン族の研究をしていた学者先生の本を読むと、首狩りして家に飾るという習慣も
ただの殺戮というワケではないそうで、相手に対する敬意などいろんな意味を持っていたそうだ。
そういえば日本統治時代に警察官が原住民族と山の細い道を前後に並んで歩いていた時、
後ろから首を切られたことがあったという話を本で読んだことがある。

その行為は殺意からやったことではなくて、彼らの価値観で「よい首」というか、
"立派な首だったので思わず切ってしまった"のだそう。
簡単に言うと「悪気はなかった」という訳です。

台湾の人はマレー・ポリネシア語系、客家系、ホーロー語系、北京語系と様々なルーツを持っているし、
いろんな考え方や習慣があって当たり前。その上さらに外国人にひっかきまわされ続けた。
様々な事情を抱えながらも、わだかまりを少しずつ調和してきたのが今の台湾かなぁと。
我々日本人に対しては、冷静に、寛容に、そしてとても親切に接してくださいます。

宜蘭の町は一見何もない静かな町ですが、かつての城壁跡にぐるんとまわった丸い道路があったり、
古い建築物を使った展示館なども豊富で、町そのものが歴史を物語ります。
予備知識があればあるほど、感慨深い歴史散歩になりますよ。

宜蘭 写真館

日本統治時代の建物が沢山残る宜蘭の町

宜蘭駅
宜蘭の町に残っているレトロな雰囲気の建物です。統治記念館は日本の木造建築と ヨーロッパの古典建築形式を融合し、近代政治文物が展示されています。
監獄の監視塔の周りにはヤギがいたけど、あれは一体なんだろうか?
ちなみに左の宜蘭駅は赤煉瓦造りでレトロな雰囲気ですが、1996年に立て直された物なので古くはありません。 向かって左側の倉庫跡に土産物屋やレストランがあります。

日本式邸宅監獄の管理人室監獄の管理棟

漢式の廟 昭応宮

昭応宮の内部
中山路にある宜蘭県で唯一国家三級史蹟に指定されている廟。媽祖を祀ってある。 海に生きる者の守り神としての伝統の習俗に従って東の大海に向かっていたのが、 後に廟全体を向かい側に移し、西向きにして建て替えたため、山に面した媽祖廟になった。 媽祖廟が山向きというのは珍しいのだそうだ。
ここいがいにも町中にいくつか漢式の廟があります。お参りにどうぞ。

宜蘭酒廠

酒銀行内部
宜蘭には100年の歴史を誇る酒蔵があります。 甲子蘭酒文物館や台湾紅麹館などを見学できたり、お酒以外にも宜蘭名物の三星葱やキンカンを使った商品を 土産物に買うこともできます。旅の終わりだったら何か買ったかも。
飲酒十戒 酒飲みにおくる戒めのことば ちなみに驚いたのは入口左手にあった「酒銀行」です。 一体何かと思ったら、酒を購入した人の酒をここで管理保管しているのです。 ここ2,3年に管理を依頼した人の物が多かった。

右は甲子蘭酒文物館にあった飲酒十戒。空腹の時は呑むな!とか酒にまつわる戒めが書かれている。 どこの国でも酒飲みが言われることは同じ。(クリックすると拡大します。→)

宜蘭で食べたものいろいろ

龍蝦 エビのお好み揚げ
宜蘭に来る前に礁渓でおもーいお昼を食べていたので夜市で軽食です。 宜蘭の夜市で有名なのは羅東の夜市ですが、東門觀光夜市も小さいけど食べ物もそれなりに充実しています。 ただ、全体に洋服や雑貨などの店の方が目立ちますね。
お好み焼きを揚げたようなものやら 臭豆腐QQ蛋、つまみにモツ系など戴きました。 一部はホテルに持ち帰って呑みながら。(夜市でお酒売ってないからな~。)

一口サイズ 豚の肺の油条包み  QQ蛋 球形たまご餅 臭豆腐