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台北から日帰りで行ける温泉:礁渓温泉へは高速バスが快適。

礁渓温泉の公共足湯
【礁渓温泉の公共の足湯でくつろぐ人々。足湯が割と人気だった。】
2011年末、台北から台東へ向かう旅程の道すがら、最初の目的地として宜蘭を選びました。
2006年6月に台北─宜蘭間の北宜高速道路(全長55km)の12.9kmを閉める雪山隧道(トンネル)が開通したことにより、
台北と宜蘭県の距離がぐっと近くなりました。
礁渓温泉も列車だと特急で1時間半かかったのが、バスだと小一時間で着くようになり、
それこそパッケージツアーで台北に宿泊している外国人観光客ですら、気軽に行ける場所になりました。

礁渓温泉にも温泉付きの宿泊施設はごまんとありますが、私は宜蘭に行く前の立ち寄りスポットとして訪れました。
温泉に入ることよりも、グルメの方が目的だったのです。
今はちょっとした田舎に行けばどこにでもある甕窯鶏ですが、
当時は礁渓温泉の外れにあるお店が有名で、台北などからわんさか人が訪れておりました。
今は地球の歩き方にも乗っちゃってるので、日本人観光客の数も増えていそうです。

礁渓温泉行きバスの車内
礁渓温泉行きバスの車内
礁渓温泉へ行くには列車かバスの2通りの交通手段があります。
温泉地が駅の目の前なので列車で行くのも悪くありませんが、
列車よりもバスの方が頻発しており、乗り継ぎの面でもバスが便利です。

2011年は礁渓温泉行きの当日券は、バスの発着所で直接買う仕組みでしたが、
2017年末には1階の窓口で購入しなければなりませんでした。

実は台湾も悠遊カード(easy card)やi-PassといったICカードが普及しており、
ICカード払いの方が乗車料金が割安になったりと便利になっています。
場合によっては現金払いの半額くらいの路線があったりするほどで、
台湾人の多くがICカードで乗車するのです。

礁渓温泉行きバスの荷物入れ
荷物入れに階段で降りれる
現金払いの乗客が激減した結果、チケット売り場は予約窓口と併合されてしまった様子。

ちなみに礁渓温泉へは、直通の他、礁渓温泉経由の宜蘭、羅東行きなどもあり、
20分に1本くらいのペースで頻発しているので、時間を気にせず自分のペースで
バスターミナルに向かえばOKです。

さらにバスの座席は横3列でとてもゆったりとしていて、かなり楽。
日本だとこのゆとりは長距離路線でないとないだろう。

礁渓温泉は熱海のような町並み
礁渓温泉の町並み
高速での渋滞も全くなく、ほぼ時間通りに礁渓温泉に着いた。
この路線に限って言えば、海沿いを舐めるように走る列車と違って、
スコンとトンネルくりぬいたバスに軍配があがりそうだ。

礁渓温泉は関東近郊の温泉で例えると熱海みたいな雰囲気だった。
コンクリート造りの温泉旅館がばんばんと建ち並んでいるのだが、
町全体はひなびた雰囲気で、台北と比べると圧倒的に田舎っぽい。
バスが走る国道沿いには土産物屋や産直野菜を売る店が並び、
通りがかった車が停車しては買い求めていた。

国道沿いで名産品を売る店
葱、温泉トマトなどが並ぶ。
以前チラリと台湾政府系のHPで見たのだが、台湾でも九州の大分がやっている
一村一品運動に倣い、各地の名産品をブランド化する村おこしをしているそうだ。
宜蘭では三星地区の三星葱と葱を使った加工品が圧倒的に多いが、
礁渓だけに限ると温泉で育てた温泉野菜が豊富だった。

おまけに台湾の人は食に対する欲求がどん欲な上に舌が肥えているので、
どこに行っても工夫を凝らした名物料理にありつける。
温泉入って美味しい物食べて・・・と楽しみ方は日本人と全く同じ。
重い荷物を駅のコインロッカーに投げ入れ、温泉とご飯を楽しみました。
えきまえ
駅前の足湯。

ちなみに台湾の温泉は素っ裸で入る日本の温泉とは少々違い、
公共浴場で水着が必要だったり、温泉旅館では大浴場ではなく
貸し切り風呂だったりと、入浴事情は少々ことなる場合があります。

また他人の髪の毛が湯船に落ちたりするのがとてもイヤだそうで、
スイミングキャップが必要だったり、昼間の営業時間の真ん中で
掃除時間が入ったりする施設もあるので注意が必要です。
キップ
礁渓の後は電車で宜蘭へ。

ま、深いこと考えずに現地で確認しましょう。
ガイドブックの記載内容と事情が変わってることはよくあります。

ちなみに今回は公共温泉の掃除時間がなくなっていたくさい。
温泉魚を楽しんだんで不満は全くございませんが。

礁渓温泉 写真館

甕窯鶏 窯で蒸し焼きにされた柔らかこってり鶏

甕窯鶏
台湾のマスコミで紹介していないところはないというお店。 台北からのバスが通る国道沿いにあり、次から次へとお客が押し寄せる姿が見える。 入口付近で忙しそうにしている席配分担当の店員さんから席番号をもらい、カウンターで 事前に注文と支払いを済ませる仕組みです。
名物の甕窯鶏は当然として、お店のお姉さんオススメの 娃々菜温泉水菜を注文。スープは無料。 お姉さん、言葉が通じないとわかると「わわさい」とひらがなで書いてくれました。かわいい。
この娃々菜は日本が品種改良して作ったものみたいです。

甕窯鶏の鶏肉をぶっちぎる鶏肉の壺焼き娃々菜スープを取る人。

温泉野菜とはこれだ!

温泉空芯菜畑
礁渓名物の温泉野菜。国道沿いに温泉空芯菜を栽培している畑がありました。 小川から畑に水を取り込む仕組みになっていて、触ってみると温かい。本当に温泉水をそのまま使っているらしい。
空芯菜畑も水田のように水(お湯)がたっぷりと入っていました。
ちなみに甕窯鶏のメニューを見ると、温泉野菜は、温泉空芯菜、温泉水菜、温泉煲[糸糸]瓜。 そして、冷泉水蓮というのもありました。 また、三星葱炒めや茸類、山菜と、野菜類もこの辺りの名産品を数多く揃えているみたいです。 温泉トマトは町中でジュースにして売ってます。

温泉空芯菜の看板温泉空芯菜畑温泉トマトと三星葱温泉水菜の炒め物

オーソドックスな足湯だけでなく、温泉魚も人気。

温泉魚
「温泉魚?一体何?」と思ったら、日本ではエステなどによくあるドクターフィッシュってヤツでした。 温泉魚ってとってもストレートです。 さすがに魚が入っているので水温はそれほど高くありません。 普通の足湯は公共の無料ものがいくつかありますが、温泉魚は有料でした。金魚代?

私、今回これ初体験だったのですけども、最初はうわーーってくすぐったくて、特に足の裏にこられると びくっとするのですが、そのうちに慣れました。 そして、足がツルツルになるのですよ。恐れ入ります。

ちなみに私の足はとっても不人気で、周りの人たちには沢山の金魚が群がるのに、気が付くと数匹しかいないのでした。 金魚が食べるべき角質がない綺麗な足だった・・・と思っておこう。 実際には単に場所が悪かっただけだと思いますが、金魚が嫌いな匂いでも発していたのだろうか?

温泉魚に参加する若者たち公共温泉の温泉魚沢山金魚が群がる足金魚に人気がない私の足

台湾の温泉に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。

旅行時期:2011年12月 1NT$=約2.7円

■交通:バス 台北市内-礁渓 104NT$、列車 礁渓-宜蘭 15NT$
■食事:甕窯鶏 600NT$、温泉水菜 150NT$、高冷娃々菜 150NT$、ご飯 10NT$、ビール 60NT$
■温泉:足湯 無料、温泉魚 80NT$
■その他:コインロッカー(大) 100NT$
■宿泊:ヨアイ ホテル - クラシック (Yoai Hotel-Classic)  5500円くらい

■成田-台湾航空券 直行便で20,000円前後~。
 台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
 ジェットスターなどの格安航空会社も出てきました。年末などの繁忙期は検討の価値もあるかも。
 また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
 高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
 お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。

旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト


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