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アミ族豊年祭2011:台東市の原住民族PRイベントに馬総統登場!

台湾総統の馬英九氏と台東市長
【台東の原住民族のイベントに現れた馬英九台湾総統と台東市長】
台東空港には台北から飛行機で50分で到着。 空港構内を出ると、案内表示に従ってバス乗り場に向かった。
バス乗り場には台東からほど近い温泉地「知本」の温泉旅館のマイクロバスが数台並んでおり、
それらの先の一番奥に市内行きの路線バス(マイクロバス)が停まっていた。
台北からの飛行機はほぼ満席だったが、乗客の多くは身内などの迎えの車が来ていたようで、
路線バスに乗ったのはたったの4人。土曜日だし、観光客が多いと思っていたのでちょっと拍子抜け。

このバスの最終的な目的地は現在では総站と呼ばれる旧台東駅。
渋滞することもなくするすると走るバスはあっという間に「町」の中に入っていた。

台湾の町は道路表記が漢字である上に、交差点には通りの名称が看板表記されているため、
観光客でも地図を見ながらだいたいの現在地を把握することができる。
更生路を走り抜け、総站からまっすぐ伸びる中山路の交差点で、右折しようとした運転手はびっくり。
中山路が一時的に封鎖されていた。
民族衣装を着たり、仮装をした市民が音楽を流したり、踊ったりしながら通りを練り歩いていたのである。
中には日本の浴衣をきたおばちゃんもいて、「日本旅行で買ったのかな?」なんてちょっと嬉しく思う。
あ、もしかしてやっぱり祭りシーズンなんじゃない!?

「これ以上はいけないからここで降りて~。」

バスを降り、総站方面に向かうパレード隊と共に歩いていくと、彼らはぞろぞろと総站の脇を通り抜けて行く。
その先にあるのは台東の体育場だ。
日本風にいうと運動公園ですかね。陸上競技やサッカーに使われそうなグラウンドがあるのです。

「こ、これは行くしかない!」

宿を見つけ荷を下ろすと、とりあえず体育場に向かってみた。

台東体育場のグラウンドに設けられたステージ
体育場ではグラウンドの正面のステージでバンドが音あわせをしていた。
また、ステージの前には数百席の観客席が設けられ、囲むようにテントが設置。
テント席にはプラカードを掲げた人たちが静かに着席しており、
どうも先ほど町中でパレードをしていた人たちの席のようだ。
競技場の隅には民族衣装を身につけた原住民族の方が固まっているし、
どうもこれからここでイベントが開催されるらしい。

また競技場の敷地外では台東市の物産を紹介するコーナーや飲食物の屋台が出ていたので、
ここいらの原住民族の名物料理(?)の豚の鉄板焼きと粟の焼酎を買い、
スタンド席に座ってイベントが始まるのを待っていた。

夜の7時を回った頃だろうか。元気の良い声を張り上げる女性司会者が現れた。
中国語なので何を話しているのかはわからないが、イベントの司会進行はとても上手でいかにもプロ。
でも彼女がいくらがんばって「ウォーザイタイトン!マカパハイ!」(馬卡吧嗨‏というイベントのキャッチコピー)と声を張り上げても、しーーん。って静まりかえっていて、妙に盛り上がらない。

台東市長らしき男性の開会挨拶が終わり、先ほどリハをしていたバンドの演奏が始まったのだが、
ステージ前の貴賓席(だった)を区切るロープの後ろで、バンドのファンが時々跳ねていた程度。
ところがバンドの演奏が終わり、再び司会の女性が現れ何かをいうと、いきなり貴賓席から歓声が上がり、
おとなしく座っていた人たちがいきなり立ち上がって競技場の入口に殺到し始めた。
みんなとにかくその有名人に向かってバシャバシャとシャッターを切る。

なんだかとっても有名な人の登場だ。

民衆に囲まれた有名人(馬総統)
シャッターを切る人だかりが
団子になって徐々に移動。
入口にできた人だかりはそのまま団子になって少しずつ移動し始めた。
関係者席にサービスをしながら10分以上かかってステージにさしかかるときには、
民族衣装を身にまとったおじさんたちがステージに整列していた。
ゲストが登壇したと同時に、貴賓席からうわーっと歓声が上がった。

そして、先ほど挨拶をしていたおじさん(台東市長)がステージ上に再び現れ、
ゲストに原住民族の民族衣装風の織りの入ったベストをまとわせた時には、
ステージ下にいつの間にやら原住民族の若者が整列し、若者たちを景色の一部のように 立たせた状態で演台の前に立ち、語り始めた。

ステージ上に立った総統と、原住民の方々
登場から登壇まで20分。長い!
ゲストは演台を前にして、力強く、手慣れた感じで演説をこなしていた。
その姿はもう絶対に政治家であると思われる。
そして、中国語のわからない私にはかなり長く感じられた演説を終えると、
再びあの元気な女性司会者が現れ、
「ウォーザイタイトン!」と一生懸命やるのだが、やっぱり空振り。
せっかく大物登場で盛り上がったように見えたのに。

この後、ステージに静かに立っていた原住民族の皆さんは下に降り、
みんなで輪になってかけ声のような歌に合わせながら踊りを披露した。
そして、その踊りが終わるとイベント自体が終了してしまった。
ステージ下で輪になって踊る人々。
総統の前で民族の踊りを披露。

文字にするとあっという間に終わってそうだけど、進行が超のんきで、
終わった時にはすでに1時間半くらいは経っていた。
スタンド席を降り、野次馬根性で大物ゲストを待ってみると、
目の前で見たその人は、浅黒く、濃い顔の中年男性で、
若者たちとハイタッチなどしながら通り過ぎていく。

民族衣装を着て踊る少女
少女たちの民族の踊り。
グラウンドは貴賓席のロープが取っ払われ、次のイベントが始まっていた。
ステージ上では民族衣装を着た若者が、音楽に合わせて踊りを披露したり、
歌を歌ったりしていて、原住民族の若い子たちの歌謡ショーみたいな感じ。
貴賓席に座っていたピンクのTシャツはこのイベントには興味がないようで、
アッというまに散っていった。

宿に戻り、フロントにいたおばさんに「この人誰?」と写真を見せると、
日本語が流ちょうなばあちゃんを呼んできてくれた。
そして、ばあちゃんは写真を見るなり「あー、この人。マーさんよ。マーさん。大統領。」とあっさり。
え、マーさん。って、馬さん?大統領って、つまり、馬英九総統???

「え?え?国民党の総統の馬さん?」「そうそう。この隣の人(市長)も国民党の人。」

ええーーー。改めて見てみると、時々新聞で見かける馬総統の顔に見えてきた。

いや、びっくりした。だって、大統領が来るイベントにしては、警備とか超緩すぎないか?
身体検査とか全くしてなくて、スルーだったんだけども・・・。(貴賓席だけは一応カバンをチェックしていたが。)
っていうか、ある意味台湾も平和な国なんだなぁ。としみじみしてしまいましたが。

貴賓席に座っていたピンクの揃いのTシャツはきっと国民党員なのだろう。
どおりで総統の挨拶以外は盛り上がらないワケだ。
きっと、翌日の新聞にはステージ上の原住民と一緒に写った馬総統の姿が報道されるのだろう。
総統選、来年だもんな~。

しかし、台湾旅行初日に、台湾で最も有名な人を1mの距離で見てしまったのには驚いた。
(日本の総理大臣も生でみたことない。)
馬総統はハンサムなことでも人気とのことだが、スポーツ選手の様にガングロで爽やかな雰囲気であった。
ラッキー?!

ちなみに後日聞いたところによると、台東市長は「マカバハイはもはや国際語になりました!」なんてゆっていたそうである。とりあえず、日本語で宣伝しておきましたよ。市長。

マカバハイでつまみ食いをしていた「台東の野味」

台東の野味の屋台
体育場のグラウンド外には日本のお祭りのように食べ物屋台や射的などの様々なテントが並んでいました。 せっかくなので、「台東の野味」と書かれた屋台で豚肉焼きと粟でつくったどぶろくを購入。 スタンドに座って瓶の蓋でちびちびとやりながらイベントを見ていた。
台湾の原住民族はお祝い事があると豚をつぶすそうです。
台南の余市などでもこの石板焼き肉は人気で行列ができていましたよ。 豚と玉葱の生姜醤油炒めで、日本の生姜焼きっぽい味だった。
台東の野味のメニュー看板豚焼き粟で作ったどぶろく酒食べ物やゲームの屋台

台湾 豊年祭に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。

旅行時期:2011年7月 1NT$=約3円

■バス:台東空港-市内 23NT$
■食事:豚焼き 100NT$、粟のお酒 200NT$
■宿泊:金安旅社 900NT$

■成田-台湾航空券 直行便で20,000円前後~。
 台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
 また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
 高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
 お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。

豊年祭 旅程を立てるために参考にしたサイト
立栄航空華信航空交通部鉄路管理局
台湾観光協会台湾観光局
台東県政府ウェブサイト
台東県政府原住民族資料網
花蓮県政府
花東縦谷国家風景区