アミ族豊年祭2011:巴古崙岸部落豊年祭。なんとか会場着。

【台東市郊外の巴古崙岸部落の豊年祭案内看板:山と川に囲まれてのどかな雰囲気】
出発準備が整うと、前方の扉が開放され、次々と乗客が乗り込んでいった。
バスは前料金制。予め窓口で購入しておいたチケットを運転手に手渡しつつ、
先ほど観光局でいただいたメモを見せてみた。
「射馬干」という地名を見て「はて?」という具合に首をかしげる運転手。
それもそのハズ、射馬干は卑南郷地区にある山林を含んだ地名のこと。
日本で例えれば「台東県」が都道府県、「卑南郷」が市町村、「射馬干」が地区名といったところであろう。
その地域の一体どこに行きたいかがわからねば、バスを下車する場所がわからないのだ。
実は観光案内所で書いて貰ったメモに書いてあったのは、バス停の名前でなかく、
豊年祭の会場の場所を地図上の目印(橋など)を使って説明したもののメモ書きだった。
ターミナルで交通整理をしていた親父まで巻き込んで、メモを見ながらやいやいと議論が始まり、
結局、「
「わかった、わかった。降りる時になったら教えてやる」と運転手に席に座るように促された。

新園橋にある豊年祭の看板。
手作り感あふれていて味がある。
車窓からはのどかな農村風景が広がった。
バナナや釈迦頭など温かい台湾の気候にあった南国野菜の畑である。
緩やかで交通量の少ない舗装道路を順調に走り抜けること30分。
長さ30m程の橋を渡りきると、その先のバス停で静かに停車した。
恐らくこれが「新園橋」だ。小さな川にかかるなんの特徴もない橋。
ああ、何となく出発前に運転手さんがとまどっていた理由がわかった。
だって大きな橋ならいざ知らず、その辺の川にかかっている橋の名前なんて いちいち憶えてるわけないですもん。
私だって、日常的に渡っている橋でも名称など気にしたことがない。
運転手さんは後ろを指差しながら、「あの橋手前を右に曲がるんだよ」とゼスチャーを送る。
「台9線 過新園橋類左転」というメモがこれを指すワケです。
国道9号線を走り、新園橋を過ぎたところで左折するのです。
橋を既に行きすぎてしまったので、戻らねばなりません。だから右折なのだ。

巴古崙岸部落の豊年祭会場
射馬干公園
新園橋まで引き返してみると、「巴古崙岸部落豊年祭」という ヘタウマ文字のような手作り感覚あふれた味のある看板が掲げられていた。
おお、着いた着いた。
川に沿って続く、狭い舗装道路を歩いていく。
養豚場や何かの加工場などを通り過ぎ、一つ目のあずまやを発見。
「第二個涼亭」ってことだから、つまり二つ目のあずまやを過ぎた辺りに
公園があるってことかなぁ?
二つ目のあずまやらしきものの先に、公園らしき敷地が見えてきた。
しかし、その規模の小ささに「あれれれ?」とびっくり。
だって、この部落の豊年祭って期間が3日間もあったんですよ。
だから昨日のマカパハイみたいに食べ物やとかもいっぱい出て賑わっていると思っていたんです。
会場の大きさが想像以上に小さかったことにとまどいを隠せず。
うーん、なんかものすごいよそ者が近づきにくい雰囲気なんですけど・・・。
とりあえず、公園の入口にある2階建てのあずまやにのぼりボーゼンと見下ろしていた。
どうしたもんかなぁ。これ。
台湾 豊年祭に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。
旅行時期:2011年7月 1NT$=約3円
■バス:台東-墾區入口 39NT$
■食事:肉火庚麺 35NT$、肉火庚米粉 35NT$
■その他:麦わら帽子 200NT$
■宿泊:金安旅社 900NT$
■成田-台湾航空券 直行便で20,000円前後~。
台北便は通常チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。
豊年祭 旅程を立てるために参考にしたサイト
■立栄航空、華信航空、交通部鉄路管理局
■台湾観光協会、台湾観光局
■台東県政府ウェブサイト
■台東県政府原住民族資料網
■花蓮県政府
■花東縦谷国家風景区