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台湾列車乗車レポ:新幹線は日本でも自強号も沙崙線も韓国優勢。


【台湾新幹線 高鉄台南駅にて】
2011年夏の台湾旅行は台北から国内線で台東までぴゅーっとひとっ飛びし、台東から南周りで台北に戻りました。
台東から台南までは台湾の特急に当たる自強号を使い、台南から台北は新幹線(高鉄)です。
意味もないのに新幹線は動画にしてみたので興味がある方はどうぞ。

乗ってみて思ったのは走っている間、微妙に揺れを感じること。
私は日本の東北新幹線に乗った時、「このスピードで揺れないのはどうしてだ!」とびっくりしたんですが、
台湾の新幹線は日本の新幹線がベースのハズなんだけど、なんかかるーく小刻みに揺れています。
日本の在来線に比べれば全然揺れないけども、違和感を感じてしまいました。
まー、学生の頃、初めてのぞみに乗った時、揺れるなぁと思った記憶はありますが。

しかしこの新幹線に乗る前に乗った台湾の在来線はびっくりするくらいにガタガタ揺れました。
車両ではなく線路のせいみたい。線路のメンテがきっちりされてないのかな?
高雄付近だった気がしますが、なかり長い間、揺れましたよ。不快感を感じるくらいの振動でした。

新幹線のゆれの原因はよくわかんないですが、「土木技術の違いかね。」との言葉に何となく腑に落ちた。
それに、技術は日本でも、材料まで日本と全く同じとは限らないとも思う。
2011年の震災の直後、東北自動車道が1週間で通行可能になったことは記憶に新しいですが、
我々の生活に関わるあらゆる物が、大きな目で見れば当たり前ではなかったのだとつくづく感じました。
新幹線だけにすごい技術が集まっているのではなくて、その周りのあらゆるものの集大成なのだよねぇ。

そして、このあと台北で、2011年7月23日の中国の高速列車の事故のニュースを見ました。
このあたりのことは台湾とは関係ないので旅カフェのほうで後日独り言かくかも。
あとでネットで知りましたが、台湾の新幹線は車体と運行システムなどは日本。 分岐システムはドイツ、土台?は韓国など、いろんな国の技術がミックスされているそうです。 政権が変わっていろいろもめたあげくに「いいとこどりをするんだ!」って結論になり、結果ミックスされたとか。
だから揺れるって感じたのはそのせいかも。微妙な違和感感じましたが、台湾はメンテとかで手抜きしないとおもうので、大きな事故は起こらない・・・と思いたい。
ところで、自動改札は切符を裏向きに入れないと入らなくて「あれ?」って思ったけど、フランス式なんだって・・・。表じゃなくて裏向きっていうのがびっくりですが。
車内の座席並び座席の背もたれ台湾新幹線天井にあるスプリンクラー非常用の金槌
【台湾新幹線内部のいろんな写真。内装は日本とは大分違うそうです。】

台湾在来線:特急自強号いろいろ

台東から潮州まで乗った自強号台東から乗った自強号の側面台東から乗った自強号。扉は外開き。
【台東から潮州まで乗った自強号。それなりに新しい車両が来た。】
台東から潮州。屏東から台南と自強号に乗りました。
当時、台湾の鉄道はオンラインで切符を予約出来なかったため、出発当日に駅の窓口で買いました。
正確に言うとオンラインで予約自体はできるのですが、予約の翌日までに駅の窓口で発券しないとだめでした。

新幹線は日本のJRと同じで、インターネット予約をして、乗車当日に券売機か窓口で発券することができます。
新幹線を導入した時、在来線の特急も同じシステム入れればいいのに~って思っちゃいましたが、
まー、たぶん、運営用会社が違うのだろう。
それに台湾は国自体が小さいので乗客の人数も限られてしまいますから、新しいシステムを入れるほどの
予算をつぎ込めないのかもしれません。
それこそ春節などの一部の繁忙期を除くと、大混雑っていう状況は起きないのかも。

というわけで台湾人の大移動がある季節でなければわりと列車の指定席をとるのは簡単です。
ただ、大きなターミナル駅からの乗車でも、あまりギリギリの時間だと席がなかったり、
複数人数の場合、仲間同士で座れなかったりするので、前日とか、早めに買うにこしたことないです。

ところで、台湾の鉄道に乗るのは10年以上ぶりですが、たまたまかもしんないけど
特急列車はわりと新しめの車両ばかりでした。
私が今回乗った列車はみーーんな韓国の会社が作った物だそうです。日本、がんばれ!加油!
韓国の会社が作る車両も列車の扉は外開きなんですね。
日本は内側で、ヨーロッパは外側に扉がついているのが慣習だとこの前教わったばかりですけども、
韓国は高速列車もフランスのTGVを導入しているだけあって、ヨーロッパ式のようです。
(っていうか、日本と同じなのがイヤなだけかもしれん。)

なんだか目に付くところがてっちゃんみたいになってきた私でありました。
素人ながらにもそれなりに豆知識が蓄積している自分にハタと気づいた今日この頃。

屏東始発花連行き北回りの自強号。ちょっと今っぽい。 屏東発の自強号の扉。都市近郊は女性専用車両がある。
【屏東から台南まで乗った自強号。機関車は南アフリカで車輌は韓国なんだって。
 てっちゃんのHPで見かけたうんちくです。西側の都市近郊では女性専用車両がある。】

台湾在来線:沙崙線など。

台南から高鉄台南駅を結ぶ沙崙線台南に停まっていた列車台東で見た列車。機関車が牽引しているタイプ
【沙崙線(左),(中)台南駅に停車していた列車,(右)台東で見た古いタイプの列車】
台湾新幹線の駅は台北は在来線の台北駅と同じ構内にありますけども、
他の都市は土地の確保の関係か、結構郊外に乗車駅があります。

台南もご多分に漏れずそのパターン。
去年までは台南駅付近のバスターミナルからバスで行くのが定番でしたが、
2011年1月に台南駅と高鉄台南駅を結ぶ沙崙線が開通しました。バスよりも時間が短縮されて快適です。
高速鉄道の発着に合わせて(たぶん台北方面行きが基準)列車も30分に一本です。
北方面行きの場合、在来線を降りてから新幹線の到着まで20分あるので乗車券を購入して、
そのまま乗ることも可能です。

しかし、沙崙線は今年開通した割には車両が別段新しくもないのでその辺りはつまんないです。
これまで乗った車両はどれもこれも韓国製だそう。(右の機関車が引っ張るタイプの古いのは知りません。)
いつ頃作った列車なのかはわかりませんけども、一昔前のデザインって感じです。
連結しても通路が繋がるようになっているのでこういう変なデザインなのかもなぁ。
日本のは連結したらそこは通り抜けられないもんね。(新型の成田エクスプレスを除く。)

車内の座席はベンチシートで、台南への通勤列車としての役割もありそうな路線です。
扉と扉の間に車両の壁に沿って3人がけのシートが3つ並んでいるのだけれども、
どれもこれも座席の背もたれの高さが2~3cmほどズレています。

「あれ?日本で背もたれがずれている電車なんて見たことない気がすんだけど・・・。」
見たことないから、妙に違和感があって気が付いてしまったようです。
「日本でそんなのあったら速攻でやり直し。」
つまり台湾人も韓国人もそんな細かいところを気にしないってことなのかなぁ?

言い換えると日本みたいに細かい国の方が珍しいともいえるけど、
なんだかこれもてっちゃんのかたのサイトの受け売りだけど、導入した韓国製の車輌が、
壊れたりして問題になったりしたみたいです。
こういう座席の背もたれのずれくらいは、座るという機能にはなーんの問題もありませんが、
車輌の根本的なところで問題があるのは怖いですね。線路ががたがたしたとこもあったし。

日本の場合、どんな種類の職人さんもぴしーーっと仕上げますからね。
外国では5☆でピカピカの高級ホテルで、調度品はびっくりするくらい高価なものを使っていても、
壁紙と目路の間の仕上げが雑だったり、パッキンのゴムがギザギザしていることなんてよくあって、
「素人が仕事してんのかなぁ?」と思うことが多々あります。

ステンレスの椅子の脚が安っぽく見えているのも違和感ありありでした。

下は旧台東駅の駅舎の様子です。今は駅としては使われていませんので自由に出入りできます。
この旧台東駅のすぐ近くに観光案内所があるので観光客はお世話になるはず。
台東駅は新幹線は通ってないけど、郊外に移転しました。
新台東駅前は民宿が数件有るくらいで他にはなんにもなく、観光客には不便です。
おまけに台東の町中へのバスは少ないです。
地元の人は自家用車やバイクで移動するので、路線バスが増えることはなさそうです。

旧台東駅の駅舎に停泊している列車。旧台東駅近辺の様子
【旧台東駅の現在の様子。列車が展示されていました。】

おまけ:居酒屋自強号に居酒屋新幹線

台東名物の粟のどぶろくとスナック菓子蔓巒のばあちゃん手作り里芋餅。居酒屋新幹線:ビールとおやついろいろ
【買い食い:イカスナックと粟の酒(左)、蔓巒で買った客家の里芋餅(中)、パン屋の洋菓子等(右)】
日本では列車の旅といえば駅弁が楽しみで仕方がありません。
日本にいる時の感覚でお酒やツマミを買い込んで列車に乗車するとかなり目立ちます。
日本ではお父さんを中心に特急列車でビールをプシュっとやる人はわりと一般的ですけども、
いくら午前中だったとはいえ、そんな人一人もいません・・・。
車内販売でもビールは見なかった気がする。

お昼には駅弁を食べている人はいましたが、新幹線で駅弁を食べるのを楽しみにしているのではなく
「12時だから昼ご飯を食べる」というスタンスのようで、12時9分台南発の沙崙線で弁当を食べ、
新幹線駅に着く頃には食べ終わっていました。(というか出発前にほぼ食べ終えていたが。)

「こっちの人は余りお菓子とか食べないから」って台東で会った日本人に言われましたけども、
お土産も10年前と変わらないラインナップだし、弁当も相変わらず煮豚と卵がどかっていうヤツだし、
お菓子類は種類がとっても少ないし、いやいや、かなり旅の楽しみ方が違うなぁって思いました。

ちなみに一番左の写真の水のペットボトルに入っている乳白色の液体は酒です。
台湾の東海岸名物の粟を使ったどぶろく。アルコール度はビールくらいしかありません。

台湾は夜市でもビールを売っていませんし、もしかして公共の場での飲酒は制限されてたりします??
いや、でも新幹線駅のセブンイレブンでビールは売っていたのですよ。だからダイジョブかな・・・。
旅の恥をかきすてていないことを祈ります。