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プユマ族収穫祭2018:初鹿部落と龍過脈部落合同の夏祭りに乱入。

初鹿収穫祭のブランコ
【初鹿収穫祭。部落の学校の校庭で夏のお祭り。部落外の人もブランコは参加できます。】

台湾東海岸の夏は、南から北に向けて、原住民の人たちのお祭りの季節です。
7月の上旬から8月にかけて、南から北へと北上していくわけですが、日本でいう村祭りのレベルの行事も多く、
規模は部落によって様々。
私が最初に行ったのは台東のアミ族の豊年祭。そして、2018年はプユマ族(南王部落)の海祭に来たわけですが、
順番に北上していくということは、翌日も翌々日も、どっかでなんかのお祭りをやっている。
というわけで、7月中旬の夏の土曜日が南王部落の海祭で、翌日の日曜日は初鹿部落に北上しておりました。

初鹿部落にある小学校で、初鹿部落と龍過脈部落が合同で開催していた収穫祭です。
今回はぐるっと台東を周りながら途中で寄ったので、ちょうど行事が盛り上がっている最中にお邪魔した感じ。
校庭の中央には若い子がテントに陣取っていて、その前に竹とロープで作った原住民のブランコが設置されている。
右端は弓の的に向かって弓競技の真っ最中。それを見ながら校庭の周りの芝生の前では宴会開催中っと。

日本でも小学校の運動会とかこんな感じよね。(いや、今はお子さん少ないからビデオとかすごいか・・・。)
お祭りを口実にみんな集まって飲み食いしながら宴会している。いいですね。こういうの。

校庭の中央のブランコは100元を払えば女性は乗せて頂けます。
手動でロープを引っ張りながら無理矢理動かすブランコはかなりの力業。
若いからってやらされている男の子達に申し訳なかったけど、参加しろって言われて参加したわよ。
100元はきっと祭の運営資金です。(それか、終わった後の飲み代か。)

ともかく東海岸の原住民族の夏祭りは彼らの楽しみというだけでなく、観光客にも開けていますので、
スケジュールを調べて参加してみてはいかがでしょう。観光案内所でもまとめているけど、今時はネットで出てきます。
台湾の人はSNSが大好きなので、若い子が頑張っている部落はfacebookがありますよ。
というか、直前までスケジュールが確定しないことも多いので、facebookを活用せざるを得ないところもある。

Ulivelivek初鹿部落青年会のfacebook URL https://www.facebook.com/Ulivelivek/

ちなみに南王は粟の恵みに感謝する「海祭」でしたが、初鹿部落は「収穫祭」でした。
3月に粟の除草を部落の女性達が協力してやる「婦女除草祭」がありましたけど、収穫するのはきっと粟でしょうね。
夏に実った粟を収穫するお祭りなんじゃないかなぁと想像してます。(聞くの忘れた。)


プユマ族の行事 初鹿部落と龍過脈部落の合同収穫祭です。

竹の棒を使って何かを取る競技。部落のおばちゃん達が参加中でした。

おばちゃん達の競技 おばちゃん達の競技
前にアミ族の豊年祭に行ったときも、舞踊と宴会と運動会がミックスされたような感じでしたが、
初鹿部落の収穫祭もそんな雰囲気がありました。
行った時、細い竹の棒を持った女性陣が円陣を組み、竹を使って何か(花輪か何かだったような・・・憶えてない。)を取り合う競技をやっていました。もちろん、取った人は景品をもらっていたと思います。

こんな感じで、村の老若男女が参加できる簡単な競技から、弓のような達人でないと参加できない競技まで、
一日を通して行われるようです。

プユマの弓矢競技。的が野獣なのがかわいい♪

弓矢競技に参加している人たち 老若男女が参加します

プユマの伝統的な弓を使った弓技です。日本で言う弓道みたいな感じでしょうか。
おそらく昔は弓や鉈を持って山に入り、獲物を獲って生活していたので、それを競技に変えたと思われます。
参加しているのは20代くらいの人から老人まで、幅広い年齢の方が弓を放っておられた。

弓矢 プユマ弓技の丸い的

左は弓置き場に置いてあった弓です。なんだか弓が手作りなのかなーという感じで、それも大きさも色も違いました。
しなり具合もなんだか違う感じがします。
そして、的は弓道やアーチェリーなんかと同じで同心円状の的です。どうやって競い合うかは不明。
真ん中の方が点が高いのか、的中率で決めるのか。

プユマ弓技のイノシシの的。 イノシシの的に向かう人たち
で、かわいーと思ったのがこちらです。的がイノシシなんですよ~。
こちらは場所によって番号が振ってあるので、番号によって点数が違うんだと思います。
これは山に獲物を獲りに行っていた時代の名残ですよね~。誰が考えたんだろう。これ。

竹で作ったお手製のブランコ。100元で参加できます。(女性のみ。)

竹とロープで作ったお手製のブランコ ブランコに乗ったところ

はい。こちらは竹製のブランコです。プユマだけでなく、ルカイの村でもこの伝統的なブランコはあります。
こちらは女性が乗って、男性が動かすところを見ると、なんかホントは若い子のお見合いで使われるんでないの?って思ったりしまして、 遠慮申し上げたが、もう勝手に100元払ってしまって、乗せられました。観光客サービスです。(払ったのは知り合いね。)

ロープで作られた籠に座り、その籠の両端に繋がれているロープを二人の男の子が前後に走りながら引っ張るのだけど、 これがかなりの重労働なのですよ。だって、重いからね。私!!!
キャーキャー嬌声を上げている女の子を見ながら、何を騒いでいるのかという目で見ていましたが、
これが超怖い。だって、命綱は自分の日本の腕だけなのですよ!!!
ロープを握っている手を離したら、真面目にすっぽーーんと飛んでいってしまうんだよ!!

おまけにね。両側からロープを引っ張って反動を付けてくれる男の子二人の息が合わないと大変なの。
振り子のようにきれーにまっすぐ動いてくれればいいんだけども、タイミングがずれてたらねじれるんですよ。

ロープを握っている手を離したら飛んでいくし、離さなければ握った手にロープが絡まって痛いし散々です。
おまけに自分の体重が加速度を上げていて、その勢いのママにロープがねじり上がると・・・。

引っ張る二人の男の子のタイミングと力加減が同じだったら真っ直ぐ動いたんだと思うけどね。
文句言ってごめんなさいねー。

ブランコに乗っているところ ブランコに乗っているところ

と、こんな感じで、部外者も参加させてもらえたりします。興味があったら行ってみて。

ブランコ乗って帰るところで、宴会やってた知り合いにも会いました。
お祭りの時はみんな村に帰省して集まるので、台湾各地から戻ってきて飲むのはいつものことで。
深夜中踊りまくる年末のお祭りと違って、夏祭りは季候もいいし、まったり外で飲んで楽しむみたいです。

初鹿収穫祭のステージと中央のブランコ
【初鹿部落収穫祭。ステージとブランコを遠目に見たところ】


台湾の旅に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。

旅行時期:2018年7月
1NT$=約4円
■宿泊:伊娃民宿

■成田-台湾航空券 直行便で30,000円前後~。(参考:H.I.S. 台湾旅行
 台北便はLCC、チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
 LCCは夜中や早朝など時間帯が今ひとつな代わりに、台湾に早く到着できるというメリットもある。
 また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
 高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
 お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。

 国内線は、台湾の航空会社で直接買うと中国語(繁体字)なので若干ドキドキします。
 今はエクスペディアで定価で買えるので、使うといいですよ。