プユマ族大猟祭2017:初鹿部落の年祭。大晦日は徹夜で踊り、正月は青年祭で盛り上がる!
【初鹿部落の年祭。大晦日は一晩中踊って、翌日青年のための戴冠式がある。
台湾の原住民族プユマ族の大猟祭。長い期間でいろんな祭祀を行うためかざっくりと年祭なんて言われます。
2012年末は泊まった宿が初鹿部落だったので、夜に南王から帰った後に初鹿部落の集会所に遊びに行きました。
知り合ったおばあさん(日本名は冬子さん)から盛んに「初鹿は青年祭がすごいのよ!」と言われましたが、
どうしても時間が取れなくて行けなかった。
いつかは初鹿の青年祭に行こうと思い続け、ようやく実現したのが2017年。
このときは台東駅前でバイクをレンタルしていたので、交通手段を気にすることなく、夜中に移動できました。
(夜中に気軽に台東のダウンタウンに買い物に行けたりして便利でしたよ。お酒飲めないけども。)
大晦日は南王部落の成人のお宅訪問(その年の成人の子達が順番にお披露目で各家を回る。)を待って、
その後に寝ぼけ眼をこすりながら初鹿まで向かい、サクッと帰ってきた。本番は正月だから。
初鹿部落の壮年の男達の舞
青年祭は1月1日の昼過ぎからということで、時間を見計らって行ったらまだ設営中。 時間つぶしに鹿野まで足を伸ばして初詣から戻ったらすでに始まっていた・・・。
せっかく来たのに最初から見れなかったのは残念だけど、メインのところは見学できました。
過去の記事:初鹿部落の年祭の様子。
南王部落の人たちは白いTシャツの上に民族衣装を身につけるけど、初鹿部落の人たちは黒です。
赤と黒のコントラストがはっきりしていていい感じ。
初鹿部落の年祭ダイジェスト
大晦日の晩の宴
台湾も冬はそれなりに寒いので、夜の寒さと眠さに我慢ができず早々に退散しましたが、 帰ろうとしたら、知人に遭遇!2012年にお世話になった日本人をお父さんに持つおばあさんの息子さんです。
「明日また来るよ~」と約束して、分かれて宿に戻って寝た。すでに日付が変わって新年でした。
お正月にやる青年の戴冠式。いわゆる成人式
大人の男になった青年と一緒に酒を酌み交わしているのは親ではなく後見人の先輩だそうです。
昔はどぶろくを飲んでいたんだろうけど、今は台湾ビールで乾杯。
その後は家族、親戚、友達と次々と関係者で記念撮影大会でした。
成人のお祝いは酒の山
ビールや台湾の米酒など、お祝いにもらったケース買いの酒です。
このお酒は当然ですが、この日の夜の宴会の時に飲む。この日の夕方はそれぞれの成人宅前で宴があるのだ。
これができなきゃ男じゃない。成人の儀式。
初鹿部落ではお祭りで舞うときも男達が、人の顔を模したと思われる木製の盾を使って音を鳴らしながら舞うのですが、 この盾の音を鳴らすのが大変に難しい。
盾の裏に金属板を鐘のような形に折り曲げて作ったものが二つ取り付けてあり、盾を片手で持ち、腕を手前に勢いよく引く力で、 盾と金属ぶつけて、音を鳴らす。そして、その音を鳴らしながら、立ったり、座ったり、前に後ろに移動するのです。
もうどう説明していいのかわからないので、動画をYOUTUBEに上げさせてもらいました。
最初に先輩の見本があり、その後、この年に成人になった子達が一人ずつ披露します。
盾も金属の鐘も相当重く、片手で持つだけで大変なのに、これを片手で鳴らさないといけない。
見るからに子供っぽく、腕に筋肉なんてほとんど付いてない現代っ子って感じの子は往復するのがきつそう。
盾の裏に鐘が二つ付いているので、軸をぶらさずに一気に力を入れないと、音がずれるし難しいのだ。
左:この年成人となった3人。右:成人の一人の演舞。後ろでニヤニヤ見守る先輩の顔を見て!!
左:先輩の演舞。動きも音も二人で揃って素晴らしい。右:この年の成人。この子は割と上手。
成人の男のお披露目が終わったら宴会なのかも。
訪ねたおばあさんの家の向かいが今年成人した男の子のお宅だったみたいで、道路にテーブルと椅子を出して宴会をするっぽかった。
これを見たとき、儀式であれだけお酒が差し入れされていたのは、このためだったのか!と認識したしだい。
食べて行きなよ!と声をかけて頂いたけど、結局、今回も辞去して宿に戻りました。 初鹿で宿を取らないと初鹿の宴会にはなかなか参加できなくて困るわー。 (プユマの宴会に酒はつきものです。)
台湾の旅に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。
旅行時期:2017年12月-2018年1月
1NT$=約4円
■宿泊:伊娃民宿1NT$=約4円
■成田-台湾航空券 直行便で30,000円前後~。(参考:H.I.S. 台湾旅行)
台北便はLCC、チャイナエアラインが最も安く、続いてエヴァエア、日系という順で高くなります。
LCCは夜中や早朝など時間帯が今ひとつな代わりに、台湾に早く到着できるというメリットもある。
また、日本発が午後便だと台北での活動時間が減るので午前便より安い。
高雄便もあるけど台北に比べたら本数も少なく、おまけに台北-高雄間は新幹線で2時間。
お金と日程、旅の目的を計算して上手に選びたい。
国内線は、台湾の航空会社で直接買うと中国語(繁体字)なので若干ドキドキします。
今はエクスペディアで定価で買えるので、使うといいですよ。